Monas Doc(Draft)
要約
Monasは、データを所有してコントロールする権限を個々のユーザーに戻すためのシステムです。これは分散型の個人データストアで、ユーザーは自分自身のデータをどのように扱い、誰と共有するかを自分で決定することができます。
Monasは、ネットワーク上に中央サーバーが存在しない、ピア・ツー・ピアのシステムを採用しています。これにより、個々のユーザーが自身のデータを暗号化して保存し、安全な形でデータを保管することができます。
さらに、ユーザーは自分のデータに対するアクセス制御を持つことができ、その結果、Web空間上でプライバシーと自律性を実現します。
Monasの目指すものは、単にユーザーが自分のデータを管理できる状況を作り出すことではなく、最終的にはユーザーがテクノロジーや企業に対して自身の意思を反映させ、これらを統治できる状況を実現することです。
このシステムは、ユーザーが自身のデータをどのように共有し管理するかを自己決定でき、真のプライベート空間を確保することができます。これにより、ユーザーはデジタル空間で自身の行動と意志を制御し表現することが可能になります。
最終的には、Monasはユーザーが自分自身のデータをコントロールし、それをどのように使用するかを自己決定できるシステムを提供することにより、ユーザーの意思を反映し、テクノロジーやプラットフォームの統治に寄与します。これは、AIガバナンスとデータガバナンスを考える上で重要な概念であり、私たちが民主的にテクノロジーに対して意志を反映させることを可能にします。
区切り線.icon
Abstract
Monasは中央にサーバーがあるのではなくPeer to Peerネットワーク上に暗号化を行い安全にデータを保存します。 Data Controllerはデータに対してのアクセス制御を可能にしWeb空間上にプライバシー空間を作成します。 区切り線.icon
Aim
Monasはユーザーがデータを管理可能にすることだけが目的ではなく、最終的には人間がテクノロジーや企業に対して意思を反映させ統治可能にします。 区切り線.icon
Privacy: 私たちの人権であり、Data controller以外が空間を侵害することはできない Autonomy: 私たちは私たちのデータの支配者であり、私たちはどこに、誰にデータを渡すのか、共有するのか、どう使用するのかを決める必要がある。 区切り線.icon
About Monas
「Monasは分散型Personal Data Storeです。ユーザーは自身に関連するPersonal dataをData Controllerとして支配します。Monasはユーザーに力を与え、企業やプラットフォームにユーザーの意思を反映させることができます。」 Peer to Peer Network
つまり権威(国や企業)がネットワーク自体を制御したり、ユーザーの空間を侵害することはできない。
これにより真のユーザーだけのプライベート空間を作れます。
私たちはIPFS上に実装を考えています。
しかしIPFS上に実装するうえで問題を抱えています。
ファイルやメタデータの削除が困難であり、後に出てくるCryptreeで重要な機能であるRe-Encryption(再暗号化)が困難である。 解決方法(仮):
この問題を考える上で重要なのがあるどうコンテンツ(ファイルなど)を識別させないかです。
1つ考えられる案は分散型台帳上で識別可能かどうか(つまりリストされているかどうか)を管理することです。
これは独自のネットワークの仕組みを作ることになります。
IPFSを分解していくとネットワークの部分はlibp2pを使用しており、実現することは可能です。 この部分はまだまだ足りないので力を借りたいですYudai.icon
つまり問題になりうるがそれはデジタル上の物理法則に近いので重要な問題とは言えない
アクセス制御とCryptree
Monasの重要な機能の1つはアクセス制御です。
「鍵k1を所有する誰もがk2を導き出すことができる。」
K2をK1で暗号化した結果 : K1 -> K2 「->」をSymmentric Linkと呼ぶ。
Symmentric Linkと同じ。 K1 ⇀ K2 そして、 K1 ⇀K2'に更新できる。
The Cryptree
Cleaning function
アクセス制御をサイバー空間で行う上で困難なことがRevokingさせる事です。
このdirty keyを使用不可能な状態にすることをCleaningと呼ばれており、MonasはCryptreeを元に実装していく事で複雑で柔軟なアクセス制御ができます。
複雑で柔軟なアクセス制御とはプライベート空間内を分割したり、結合させてデータを共有可能にすることです。 Architecture
MonasはWriter(Monasに情報を書き込める人)が2つの種類があると考えています
User: Data Controller
Userは写真や動画などのファイルを自由にプライベート空間上にデータを保存することができます。
Platformer: サービス提供者
Platformerはユーザーに関する情報(プロファイリング、フォロー/フォロワー、Credentials)をデータの保存として使用可能です。
Data Store(Platformer)
https://scrapbox.io/files/64b0d01cf12907001bc0191a.png
Data Access Control(ReaderへのPermission)
https://scrapbox.io/files/64b0e228f836af001c90df26.png
つまりMonasは異なるプラットフォーム間でユーザーを返してデータの相互運用性が可能になります。
Monasは今までサイロ化していたデータをユーザーに返すことでプラットフォーム間をLinkさせていきます。
Usecase
実際にどこに保存をするのかという問題が今まであった
もしかしたら異なるブロックチェーン間を繋ぐためのオラクルなどにも使用可能だと考えています。
みんなのアイディアを聞きたいYudai.icon
企業やプラットフォームの立場について
ユーザーにデータが返還されることで企業はどのように利益を上げるのかという話題が上がることが多々あります。
これはユーザーにデータが返還されることで今までデータは独占されていてアクセス不可能だった状態から、誰でもユーザーのデータに対してアクセス可能になる視点が抜け落ちています。
つまり今まで以上にデータを取得することが可能になります。
参加者が異なるコンテクストからなるネットワーク間で価値を「自由に」移転できるような協力的なネットワーク
を作ることにより、ネットワーク効果は最大化されます。
https://scrapbox.io/files/63d0df8dc49b5b001ec27294.png
そしてMonasでは異なるコンテクスト間、異なるレイアウト間、異なるプラットフォーム間を結ぶ事が出来るのです。
これはブロックチェーンで既に起き始めているムーブメントです。
区切り線.icon
Monasはユーザーにプライバシーという力を与えます。
今までは会社、プラットフォーム、国、組織がデータを支配してきました。
これは私たちの利益が優先されているのではなく、会社やプラットフォームなどの利益、または権威のためです。
私たちの未来や運命について私たちの意思を反映させることが困難でした。
しかしMonasは違います。私たちの意志を反映させることができます。
正しくないプラットフォームや組織にはデータを渡さないという選択が可能になるのです。
これはテクノロジーやプラットフォームなどを統治することに繋がります。 Monasはテクノロジーの統治のために使用できます。
区切り線.icon
最後に、
Monasはデータで利益を上げられるようにする事が目的ではありません。
Data laborやUBIの実現を目指していきますが、利益を上げることが目的となりプライバシーを放棄することがあってはならないと考えているからです。 どこまで情報を公開するのか、非公開にするのかの境界線です。
この境界線はユーザー自身が決定することに意味があります。
何を基準にして境界線を引くのか、人それぞれあると思います。
Monasはその人にあったPersonal Data Storeを作ることができます。
区切り線.icon
※このドキュメントは随時追加や変更されますYudai.icon
区切り線.icon
Reference
Inspired project & Person